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■ 北海道博物館の新しい総合展示について 平成27年3月末に移転、4月中〜下旬に北海道博物館オープン予定―


●今後の日程等について

北海道博物館では、これまでの開拓記念館の常設展示を大幅に改修し、新しい常設展示(総合展示)になります。アイヌ文化に関する展示も、全面的に改修します。


●通史展示からテーマ展示へ

これまでの開拓記念館での常設展示は、歴史を時間軸に沿ってたどる、いわゆる通史展示でした。 「北海道博物館」では、北海道の自然・歴史・文化を、「北東アジアの中の北海道」という視野と、「自然と人との関わり」という視点でとらえた、5つのテーマによる総合展示を展開します。

・第1テーマ「北海道120万年物語」
120万年前から19世紀の終わりごろまでの、北海道島とそこに生きた人々の歩みを紹介します。

第2テーマ「アイヌ文化の世界」
先住民族であるアイヌの現在、アイヌ文化の多様性、口承文芸などの無形文化、民具などの有形文化、近現代の歴史を紹介します。

・第3テーマ「北海道らしさの秘密」
現在の北海道に見られる「北海道らしさ」を、産業やくらしなどの歩みをたどりながら紹介します。

・第4テーマ「わたしたちの時代へ」
20世紀から現代までの激動の時代を振り返り、多様な価値観や取組み等に目を向け、未来の可能性を探ります。

・第5テーマ「生き物たちの北海道」
生き物の視点から、ヒトと自然の現在と未来について考えていきます。

●自由な動線

これまでの開拓記念館の常設展示は、通史展示ということもあり、基本的に一方向の順路が設定されていました。

北海道博物館の総合展示では、展示場を回遊できる動線(回廊)を設け、自分の興味あるテーマのところへ自由に動いていけるようになります。また、展示の構成も、どのテーマから見てもわかるような内容にしています。


●多言語表示、バリアフリーなど

展示の主要なタイトルや解説には、英語、中国語(繁体、簡体)など5ヶ国語による表示を行います。また、主要な項目ごとに、これらの言語による展示解説用のボードなどを用意します。

展示場内には、エレベーターを設置、車椅子の方にご利用いただけます。また、車椅子に座った状態でも見やすい展示を工夫します。


●第2テーマ「アイヌ文化の世界」

総合展示の第2テーマ「アイヌ文化の世界」では、伝統的な生活用具などの展示に加え、音を聴いたり、モノや楽器に触れたりできる展示も用意しています。とくに、当研究センターが蓄積してきたアイヌ語やアイヌ口承文芸や芸能の研究成果を活かし、無形文化に関する展示を充実させます。実際の音声や映像をとおしてアイヌ文化の世界を楽しんでいただく、これまでにない展示になることをめざします。

「北海道博物館」オープンの際には、ぜひ観覧にお越しください。お待ちしております。


・現在、北海道開拓記念館との共催で、道内各地の市町村で「北海道博物館PR巡回展」を開催しています。