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■ 北海道博物館開設に関するページの背景に用いた画像について


このページの背景には、北海道を中心とした地図と、アイヌ語を筆記したノートの画像を組み合わせています。


地図について…

北海道札幌市(北海道博物館のある場所です)を中心とした半径3,000qほどの範囲を、北の方角を右側にするかたちで描いています。新しい北海道博物館の総合展示では、最初の部屋の床に、広く、大きく、この地図を描く予定です。
 このような地図を先ず示したのは、北海道を"日本列島の北の端"とだけ見るのではなく、サハリン(樺太)やユーラシア大陸、千島列島などへと広がる世界の中でとらえていきたい、という考えからです。北の方角を右側にすることで、北海道を含む列島が大陸と並行に連なるようすを伝え、海と陸とを通した人やモノの流れとその歴史を、よりダイナミックに捉えていきたい、という考え方を示してみました。
 この地図はまた、アイヌ民族がくらしてきた、北海道、サハリン、千島列島…などの地域を中心にして、周りの世界を見る、という視点を示すものでもあります。


アイヌ語を筆記したノートについて…

登別出身の金成マツ氏(1880〜1953)がアイヌの英雄叙事詩を筆記したノートです。
 当研究センターが所蔵する久保寺逸彦文庫の中にある、金成マツ氏によるノートから選びました。
 新しい北海道博物館でのアイヌ文化に関する展示が、これまでの開拓記念館での展示から変わるポイントはいくつかありますが、その中でも大きなものが、アイヌ語や口承文芸、歌・踊りなどの〈ことば〉による無形の伝承文化についての展示を大きく増やすことです。そのような展示リニューアルのねらいを込めて、また、アイヌ民族の文化や近現代史を、実際にその営みを担い、携わった〈人〉とともに考えていきたい、との意味も込めて、〈人〉が記録した〈ことば〉を取り上げました。