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北海道博物館では、これまでの開拓記念館の常設展示を大幅に改修し、新しい常設展示(総合展示)になります。アイヌ文化に関する展示も、全面的に改修します。
これまでの開拓記念館での常設展示は、歴史を時間軸に沿ってたどる、いわゆる通史展示でした。 「北海道博物館」では、北海道の自然・歴史・文化を、「北東アジアの中の北海道」という視野と、「自然と人との関わり」という視点でとらえた、5つのテーマによる総合展示を展開します。
これまでの開拓記念館の常設展示は、通史展示ということもあり、基本的に一方向の順路が設定されていました。
北海道博物館の総合展示では、展示場を回遊できる動線(回廊)を設け、自分の興味あるテーマのところへ自由に動いていけるようになります。また、展示の構成も、どのテーマから見てもわかるような内容にしています。
展示の主要なタイトルや解説には、英語、中国語(繁体、簡体)など5ヶ国語による表示を行います。また、主要な項目ごとに、これらの言語による展示解説用のボードなどを用意します。
展示場内には、エレベーターを設置、車椅子の方にご利用いただけます。また、車椅子に座った状態でも見やすい展示を工夫します。
総合展示の第2テーマ「アイヌ文化の世界」では、伝統的な生活用具などの展示に加え、音を聴いたり、モノや楽器に触れたりできる展示も用意しています。とくに、当研究センターが蓄積してきたアイヌ語やアイヌ口承文芸や芸能の研究成果を活かし、無形文化に関する展示を充実させます。実際の音声や映像をとおしてアイヌ文化の世界を楽しんでいただく、これまでにない展示になることをめざします。
「北海道博物館」オープンの際には、ぜひ観覧にお越しください。お待ちしております。
・現在、北海道開拓記念館との共催で、道内各地の市町村で「北海道博物館PR巡回展」を開催しています。