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〔山田秀三文庫の資料から〕

小平町の小平蘂川



 留萌管内にある小平町の市街地を流れ、日本海に注ぐ小平蘂川。下の写真と地図は、アイヌ語地名研究者の故・山田秀三氏が、1976(昭和51)年にこの地域の海岸沿いの地名を調査した記録の一部です。写真を見ると、川の向こうにそびえる山が印象的です。山田氏は、「小平蘂」という地名は、この切り立った斜面を持つ山に関わりがあると述べています。

地図①

写真②

写真③



 ①は、山田氏が描いた小平付近の地図です。左側が日本海、右側が北海道・留萌地方小平町の市街地付近です。地図の真ん中を斜めに横切っているのが小平蘂川で、左側の日本海に注いでいます。
 日本海と小平蘂川に挟まれた部分が小平の市街地です。山田氏が調査した頃は国鉄の羽幌(はぼろ)線が走っていたので、線路と小平の駅とが描かれています。線路の左側を、南北(地図では上下)に走っている太い道路が国道232号線です。

 ②③は、どちらも、小平蘂川を河口付近から撮影した写真です。
 ②は、国道232号線の橋の上から海の方向を撮影したもの、③は、橋から少し南の場所から同じ方向を撮影したものです。

 小平町は南は留萌市、北は苫前町の間の土地。昭和23年までは小平蘂といっていたが、同年終わりの字を省いて小平と改称した。
 小平蘂は元来は川名。永田地名解は「オ・ピラ・ウ・ペッ o-pira-ush-pet (川尻に・崖・ある・川)と書いた。川尻の処にインガルシ(inkar-ush-i 眺める・いつもする・処)という山が突き出していて、その下が崖になっているのでこの名がついた。

(山田秀三『北海道の地名』、1984年)

『センターだより』39号をご覧になる場合は、こちらへ

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