『平成21年度 北海道立アイヌ民族文化研究センター運営協議会 会議録』
1 日時 平成21年10月15日(木) 13:30~15:30
2 場所 アイヌ民族文化研究センター 会議室
3 出席委員 委員(委員長、副委員長以外は50音順)
委員長 委員 委員 委員 委員 |
加藤 忠 (社団法人北海道アイヌ協会理事長) 加藤 町子 (社団法人北海道アイヌ協会会員) 熊谷 カネ (社団法人北海道アイヌ協会会員) 澤田 一憲 (社団法人北海道アイヌ協会理事) 吉田 真弓 (帯広市図書館長) (欠席:津曲敏郎副委員長、大島直行委員、荻原眞子委員) | 4 内容 (1)協議案件 ア 平成20年度事業実施結果について イ 平成21年度事業実施状況について ウ 意見交換・情報交換
〈配布資料〉
資料1 資料2 資料3 資料4 資料5 |
平成21年度アイヌ民族文化研究センター運営協議会委員等名簿 北海道立アイヌ民族文化研究センター運営協議会設置要綱 アイヌ民族文化研究センター年報2008(平成20年度) 平成21年度事業実施状況 平成21年度研究センター予算 | (2)協議経過
ア 平成20年度事業実施結果についての説明と質疑応答 イ 平成21年度事業実施状況についての説明と質疑応答 ウ 意見交換・情報交換について(フリートーク)
ア 平成20年度事業実績等について
(ア)事務局説明: |
配布資料3に基づく。 『アイヌ民族文化研究センター年報2008(平成20年度)』の体裁変更と研究センターの移転、各種事業について説明。 |
イ 平成21年度事業実施状況等について
(ア)事務局説明: |
事業報告は配布資料4に基づき、今年度予算については資料5に基づく。 |
委 員: |
北海道立文学館で開催した企画展について、道民の関心はどうであったか。
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事務局: |
今までのアイヌ口承文芸の展示は文字ばかりで紹介することが多かったので、今回は音声資料と映像資料を用いて、語りの場を見せる工夫をした。また、関連事業として、外部の先生を招いての講演会や対談、シンポジウム開催のほか、研究職員によるミニ講座で展示資料の解説を行った。特に視聴覚資料に関心が集った。 |
委 員: |
企画展「アイヌ口承文芸の世界」は良い展示なので札幌以外でも開催してほしい。
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事務局: |
企画展は毎年、主要都市で開催しており、今回は一回りして札幌へ戻ったという形になっている。大きな展示は当センターの予算規模では不可能であり、他の機関との協力が必要である。未開催の地域については、地元関係者との共同開催などを検討する。
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委 員: |
研究課題「カムイとアイヌの相互交渉に関する調査研究」を詳しく説明してください。 |
事務局: |
カムイや魔物が人間に接触する場面は口承文芸や実体験で語られることが多い。それらの事例を収集し比較検討することにより、物語と実体験との関係性や口承文芸の特徴を明らかにすることを目指した研究である。 |
ウ 意見交換・情報交換について
事務局: |
北海道ミュージアム構想の中で当研究センターと開拓記念館の統合が検討されていることについて告知。 統合によって収蔵庫確保や予算面などのメリットがあることを前向きに捉えて研究体制の充実強化に努める。 |
事務局: |
道庁ロビー展「アイヌ語地名を歩く―山田秀三文庫の資料から―」を開催したが、規模は小さくても解説員を配置したことで好評であったという報告。 |
委 員: |
札幌こどもミュージカル育成会(細川真理子会長)による公演活動が好評であることについて。 |
委 員: |
帯広で開催中の「描かれたアイヌの世界~アイヌの美・カムイと創造する世界への序章~」の展示状況について。 |
委 員: |
様似で昨年度開催した「日高の風」という展示と対談は開拓記念館の学芸員の協力があったので実施できたことについて。 |
委 員: |
埼玉県にある国立リハビリセンターが行った災害調査プロジェクトに参加してタイのモウケン族と交流したことについて。 |
委 員: |
有識者懇談会で行った外部有識者からのヒアリングにおいて、篠田謙一氏(国立科学博物館研究主幹)が縄文時代からアイヌへ続く歴史を明言したことについて。 |
委 員: |
アイヌ語地名は観光資源としても関心が高いことについて。 | |