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研究紀要

 研究紀要第8号 要旨


【論文】近世北海道におけるアットゥの産物化と流通 (本田 優子)

【研究ノート】「クモの神の自叙」の音楽について(続)-神謡の演唱にみる音節数・アクセント・音型・リズム型の相互関係- (甲地 利恵)

【論文】アイヌ語千歳方言のkaneの用法 (佐藤 知己)

【調査報告】松島トミさんの口承文芸 4 (大谷 洋一)

【資料紹介】第5、8回帝国議会「北海道土人保護法案」審査特別委員会会議録 (小川 正人)


〔各論文の要旨〕

【論文】
 近世北海道におけるアットゥ
の産物化と流通 (本田 優子)

〔要旨〕

 アイヌの伝統的衣服の中でも中心的な位置をしめるアットゥ
について、歴史的な検証を試みたものです。アットゥとは主としてオヒョウなどの靭皮繊維を素材とする樹皮衣を意味しますが、概念の再検討を行ない、その素材の多様性を確認しました。
 また、①アットゥ
が特定の生産地から大量に産出されたのは、18世紀半ば以降のことであり、それは漁業の進展および場所請負の動向と深く結びついていたこと、②和人社会へ流入したばかりでなく、北海道内でも相当数が流通し漁場労働に従事する多くのアイヌの手に渡っていたことを明らかにしました。


【研究ノート】
 「クモの神の自叙」の音楽について(続)
-神謡の演唱にみる音節数・アクセント・音型・リズム型の相互関係- (甲地 利恵)

〔要旨〕

 旋律にのせて物語るアイヌ口承文芸の一つに「神謡」と呼ばれるものがあります。この論考では、神謡の歌詞はいったいどのような音の高さにどのようなリズムで当てはめて歌われるのか、といったことについて、アイヌ語沙流方言話者による「クモの神の自叙」という神謡を例として音楽学の視点から分析します。そして、神謡がもつ音楽構造について、今後の研究のための指標となる仮説を示します。



【論文】
 アイヌ語千歳方言のkaneの用法 (佐藤 知己)

〔要旨〕

 kane という助詞は多くのアイヌ語方言で報告されていますが、その機能は多様であり、強調の他、取り去っても文意に影響がないとされる場合まで幅広い用法を持っています。
 この論文は、このような多様な kane の用法を、「程度」を基本的意味とする一種の比況の形式と捉えることによって説明しようと試みたものです。


【調査報告】
 松島トミさんの口承文芸 4 (大谷 洋一)

〔要旨〕

 大正11(1922)年、北海道門別町(厚別川流域)に生まれ育った松島トミさんが語ったウウェペケ
uepeker と呼ぶ口承文芸1編のテキストです。アイヌ語をカタカナとローマ字で記し、その日本語訳を付しています。
 物語の内容は「クマの神が人間の女を妻にしようと近づくのだが、女が持っていた木彫りのオオカミがクマを追い払っていた。そこへユペツに住む男が行ってクマを弓矢で倒して祭ったところ、男はそのクマの神に守られて幸せに暮らした」というもので、平取町にも伝承されています。


【資料紹介】
 第5、8回帝国議会「北海道土人保護法案」審査特別委員会会議録
                        (小川 正人)

〔要旨〕

 第5回、8回の帝国議会に議員提案として提出された「北海道土人保護法案」に関するそれぞれの議会での議事記録について、これまで出版された資料集や復刻版には未収録だった委員会の会議録を、簡単な解説を付けて紹介したものです。

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