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研究紀要

 研究紀要第12号 要旨


【論文】 沙流川流域に伝わるアイヌの「神謡」の音楽について (1)概説 (2)拍節構造 (甲地利恵)

【論文】 アイヌ語千歳方言のアスペクト-kor an、wa anを中心として (佐藤知己)

【調査報告】 小川シゲノさんの口承文芸 (大谷洋一)

【資料紹介】 伊達市噴火湾文化研究所所蔵のジョン・バチラー関係資料 1 (黒田格男、大島直行、古原敏弘、小川正人)

【資料紹介】 アイヌ文献目録 2004 (アイヌ文献目録編集会)





〔各論文の要旨〕


【論文】
 沙流川流域に伝わるアイヌの「神謡」の音楽について (1)概説 (2)拍節構造
(甲地利恵)

〔要旨〕

 当センターが平成11~16年度に実施した研究課題「沙流川流域の「神謡」の音楽構造と歌唱様式についての調査研究」に基づく。アイヌ口承文芸の一つである神謡の音楽的要素の分析・比較を通じてアイヌ音楽の特徴を解明することを目的とする研究。今回は神謡を歌い語る際の拍節構造を中心に、考察を試みている。

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【調査報告】
 小川シゲノさんの口承文芸 (大谷洋一)

〔要旨〕

 沙流郡平取町貫気別出身の小川シゲノさん(1921年生まれ)が語った口承文芸3編の対訳テキストです。アイヌ語原文はカタカナとローマ字で記し、その日本語訳を付しています。
 第1話は、水汲みを嫌がった怠け者の少年が神に罰せられて月に入れられたという教訓めいた話です。第2話は、スズメが酒を造って人間の若者を招待したところ、カラスが酒の中に外から拾ってきた糞の塊を入れてしまったという話です。第3話は、「年寄りカラスどうしたの?」で問答が始まる言葉遊びです。これらは全て貫気別で語られていたものです。。

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【資料紹介】
 伊達市噴火湾文化研究所所蔵のジョン・バチラー関係資料 1 (黒田格男、大島直行、古原敏弘、小川正人)

〔要旨〕

 伊達市噴火湾文化研究所が所蔵するジョン・バチラー(1854~1944)及びその養女・バチラー八重子(1884~1962)の関係資料についての資料紹介です。
 バチラーはイギリスのキリスト教伝道者で、アイヌの人々に対するキリスト教の布教活動や様々な社会事業や教育活動に従事し、『アイヌ・英・和辞典』などの著作があることで知られています。八重子は向井富蔵の次女として伊達の有珠に生まれ、のちバチラーの養女となり、その活動を支え、バチラーが戦時下の1940(昭和15年)に日本を離れた後も、弟の向井山雄(1890~1961)とともに伝道活動などを続けました。 今回の資料紹介では、1996(平成8)年に遺族から伊達市教育委員会に寄贈された資料の中から、器物資料と写真資料について、そのあらましを目録のかたちで掲載しています。

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【資料紹介】
 アイヌ文献目録 2004 (アイヌ文献目録編集会)

〔要旨〕

  2004年の一年間に、図書・雑誌(新聞は除きます)のかたちで発行されたアイヌ関係の文献及びそれらに収録された論文や主な記事についての目録です。日本国内で葉国された日本語・アイヌ語文献約1000件について、表題、編著者名、収録書名などを目録にまとめています。また、昨年の補遺も併せて掲載しています。

 2編目の「ポロトを守る神のこのウウェペケ
」は、ポロトを守る神が自身の出生のことや北海道に生えているクリの由来などを語ったものです。

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